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アンソロジー三部作・読了 [読書]

「ペットのアンソロジー」を読み終わりました。

和菓子、本屋さん、とは異なる趣き。
ペットに対する愛情にあふれた10作。

どれか一作、というならば我孫子武丸さんの「里親面接」
ミステリーとしてはよくあるパターン、というか、何かあると思わせながらスッキリとやられました。
最後はペットに対する愛情で締めくくるところがアンソロジーにふさわしいショートミステリーです。

さて、アンソロジー三作読み終えてのまとめ

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売れ行きは、和菓子、本屋さん、ペット、の順らしい。
もともと「和菓子のアン」をきっかけに構成されたシリーズだし、アンちゃんのヒットに引きずられている面もあるでしょう。
ペット好きが本好きとは限らないだろうから、劣後するのはやむを得ないかな。

一冊づつ感想を言うと

「和菓子」は正に和菓子の様ないろいろな切り口、ミステリーの作品。
和菓子好きはもちろん、普段は和菓子に触れ合わない人も、それぞれの感じ方で味わえる詰め合わせと言えます。

「本屋さん」は三部作の中では一番のお薦め。
本屋さんと言うフィールドの世界ですから、どれもストライクゾーンにハマって安心して読める一冊。
本好き、本屋さん好きはもちろん、好みの良く分からない人にプレゼントするにもイイかも。

「ペット」は評価の別れる一冊。
出来の善し悪しではなく、一つの要素は登場するペットの多様さによる、といえます。
犬、猫(こういうことからしてpapaはペットに詳しくないのだが)だけでなく、インコやヤモリなども主役になっています。
そもそも犬だって、トイプードルとかレトリーバーとか、その筋に興味のある方々はツボが狭いでしょうから(独断ですが)10作すべてにのめり込むのは難しいのではないのだろうか。
「ペット好き」という「生き物なんでも好き」型の博愛、動物愛護協会のような人は少ないかも。
10作ともしっかり作られていて、滂沱の涙を流すことがある一作があるかもしれないし、その一作は人によって異なるでしょう。
ペットの種類の多さはある意味奇作とも位置づけられる本ですね。

ともかく、27人30作を堪能できました。
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