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ふたつめの庭:読了 [読書]

どうなることかと思いましたが、大崎さんの作品にしては珍しくスッキリした結末でした。

視点が子供なのか、保育士さんなのか、親なのか、月刊誌の小説新潮に連載されていたとのことですから、毎回工夫がされているのでしょうね。

様々な事件(エピソード)が展開されますが、解決のきっかけになるのが絵本です。
「もりたろうさんのじどうしゃ」「こんとあき」など、大人にとっても懐かしい本が登場。
絵本に詳しければなお一層興味が募る一作でしょう。
血なまぐさい事件が起きるわけではなく、基本はロマンス、加えて人とのふれあい。
「絵本ミステリー」と名付けるのは大袈裟ですが、この本で子供の頃を思い出すこともあるでしょう。

その他の切り口は
湘南モノレール

018.JPG
これは主人公が園児を見かけて下車した湘南深沢駅

表紙にもなっていますから、モノレールに惹かれて手に取る人も多いでしょう。
しかし、モノレールやJRの掘り下げは浅く、マニアには物足りないかな。

ご当地ネタとしては、続いて、逗子マリーナは実名で、テラスモール湘南は場所で示され、みなとみらいの観覧車もロマンスに絡んで登場。

途中で
「今興奮しないで、いつするの!今でしょ!」
と書いてあるのかと思ったら、流石に流行語には少し早い時期に書かれたようで、実際は
「今興奮しないで、いつするの!それに興奮じゃなくて、ぶち切れだから」
と、書いてありました。失礼!

最後に残された謎は、題名の「ふたつめの庭」が示すものです。
作中には似た文章で
「保育園は・・・子供にとって・・・もうひとつの家だ」
という表現がありますから、このあたりがヒントかな。

ともかく、ロマンスを中心に子育て、保育園、年中行事、湘南海岸、などがモノレールに乗り降りしながら軽快に出発進行!

表紙になっている目白山交差点

020.JPG

遠くに湘南の海が見えています。
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